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ウッドショック

アメリカでの住宅ブームに端を発する木材の品不足と価格高騰が日本でも起きています。1970年代に発生した「オイルショック」になぞらえて、「ウッドショック」と呼ばれています。

アメリカの経済は日本と同じように超低金利政策で、このコロナ禍において在宅勤務の普及が進んだことが居住空間を見つめ直す機会となったようで、住宅ブームとなっています。ただ、製材所はこのコロナ禍において、需要減を予測し減産体制に入っていたために、急激な供給には追い付けず、木材の品不足と価格高騰(1年で約6倍)を招くことになりました。

林野庁の森林・林業白書(2019年度)によると、日本の木材自給率は30%を超える程度で、残りはアメリカやカナダからの輸入に依存しています。丸太の50%をアメリカから、また、製材の30%をカナダやアメリカからそれぞれ輸入していますが、このアメリカの住宅ブームの中、アメリカやカナダの材木メーカーが買取価格の高いアメリカを優先しているため、日本ではさらに調達が困難になっているようです。

弊社と取引のある建材業者によると、すべての製材ではないですが、欠品や納期回答が出ないなどといった樹種もあり、少なくとも15~20%の価格上昇は避けられないとのことです。

さらに、国産材のヒノキや杉の原木価格が急騰し、前年比50%も価格が上昇しているものもあるようです。

弊社としましても、皆様にご迷惑がかからないように努力を重ねて参りますが、コロナ禍における現在の建設業界を取り巻く環境についてご理解をいただき、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

(参考資料「日本経済新聞」)