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花鳥風月

そろそろ出番です

来年の干支は「うさぎ」です。

皆様におかれまして「飛躍」の年になることをお祈りします。

今は昔、天竺でウサギ、キツネ、サルが一緒に暮らしていました。3匹は菩薩の道を歩もうと毎日修行していました。そんな3匹の様子を見ていた神様(帝釈天)が、彼らの行いに感心して、本当に仏の心を持っているのか試そうと考えました。そこで、老人に変身して3匹のもとを訪ね、「貧しく身寄りもない自分を養ってほしい」と言います。すると、3匹はその申し出を快く受け入れ、老人のために食べ物を探します。サルは木の実や果物を、キツネは魚をとってきました。ところが、ウサギは山の中を懸命に探しても老人が食べるものを見つけることができませんでした。すると、ウサギは「野山は危険がいっぱいだ。このままでは食べ物が見つからないばかりか、自分は人や獣に捕まり食べられてしまう」と考えます。そして、ある日、「食事を探してくるので火をおこしてほしい」と言いました。サルとキツネが火をおこすと、ウサギは自分自身を食べてもらおうと火の中へ飛び込み、死んでしまいました。すると、帝釈天は元の姿に戻り、ウサギの慈悲深い行動をすべての生き物に見せるため、その姿を月の中に映しました。

今も月の中にいるのはこのウサギで、月の表面の雲のようなものはウサギが焼け死んだ煙だと言われています。

(参考資料「今昔物語集 巻5第13話 三獣行菩薩道兎焼身語 第十三」、写真提供「astudio」)