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ジェットコースターで駆け抜けた夏

「〇〇高校〇年〇組の〇〇と言いますが、初めまして。文化祭でジェットコースターを製作したいので廃材がありましたら分けてほしいのですが…」と、夏のある暑い午後、突然の依頼がありました。さっそく、その日の放課後、二人の女子高生が訪ねて来て、文化祭に駆ける熱い思いをぶつけてくれました。そして、快く資材提供を約束しました。

帰り際に弊社を訪ねた理由を聞くと、「マップで調べたら『佐野工務店』が学校に近くて、廃材を運ぶのに一番楽だと思ったからです」という答えが返ってきました。実は私の後輩(母校)であることが資材提供の大きな要因であることを告げ、運搬する日は男子生徒も連れてきたらと提案しました。

彼女たちが帰った後、「文化祭」「ジェットコースター」で検索してみると、(おそらく安全性についてはそれぞれが工夫をされているとは思いますが)「ひやひや」するような遊具で生徒や子どもたちがキャッキャ言いながら楽しんでいる映像が目に飛び込んできました。「ヤバい。提供した資材で大きな事故にでも繋がったら…」とネガティブな考えが頭をよぎりました。

そして、資材を運搬した日に、「資材は喜んで提供しますが、製作する遊具までは責任を負うことはできません」と担任の先生に伝えました。しかし、そのあと、その責任転嫁とも言える自分の発した言葉に「モヤモヤ」する日々が続きました。「不明な点があったら何でも聞いてください」となぜ言えなかったのかと。

9月下旬になって、文化祭も無事に終わりジェットコースターも大盛況だったことを担任の先生からいただいた手紙と彼女たちから届いたラインの映像で知りました。また、関係者以外入場制限していた貴重なチケットまで準備していたこともあとで知りました。「クラスの生徒たちがあれこれ議論を重ね、ひとつのものを作り上げる姿に『団結力』『責任感』などの成長を感じた」と担任の先生の感想が手紙に書かれていました。

瞬発力のある「若い力」とそれを「見守る教育」の大切さを再認識しました。ひと夏の思い出をもらいました。