2024年7月3日に、1万円、5千円、千円の3券種が改刷される予定です。それぞれの券種に印刷される人物やデザインなどについて調べてみました。尚、新紙幣発行後も現在使用されている紙幣はこれまで通り使用可能です。
新しい1万円札の肖像は、500もの企業の設立などにかかわり、「日本近代社会の創造者」と言われている渋沢栄一（しぶさわ・えいいち）です。裏面には、「赤レンガ駅舎」として親しまれた歴史的建造物（重要文化財）の東京駅（丸の内駅舎）を描かれています。
新しい5千円札の肖像は、生涯を通じて、女性の地位の向上と女子教育に尽力した教育家で、女子英学塾（現：津田塾大学）を創設した津田梅子（つだ・うめこ）です。裏面には、古事記や万葉集にも登場し、古くから親しまれている花「フジ（藤）」が描かれています。
新しい千円札の肖像は、破傷風を予防･治療する方法を開発した微生物学者で、伝染病研究所、北里研究所を創立し後進の育成にも尽力した「近代日本医学の父」と呼ばれている北里柴三郎（きたさと・しばさぶろう）です。裏面には、江戸時代の浮世絵師･葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景（神奈川沖浪裏）」が描かれています。
（参考資料 国立印刷局「新しい日本銀行券特設サイト」）