平成13年に発行された「追浜ふるさと写真集」(追浜地域文化振興懇話会)の写真を現在、未来(再開発)と比較しつつ、戦争に翻弄されながら発展していった追浜の歴史を振り返ります。
写真には以下のような説明が添えてあります。
『ロケット戦闘機 昭和20年。ロケット戦闘機「秋水」は、わが国航空史上唯一のロケット・エンジン推進の戦闘機で、この年の7月7日追浜飛行場で試験飛行がおこなわれました。写真は飛行直前のもので、このあと飛行に失敗。遂に実戦に間にあいませんでした。』
秋水は局地戦闘機で、急上昇できるロケットエンジンを搭載し、30mm砲で米軍の爆撃機B29を迎撃する計画でした。ドイツから入手した寸法のない外形図とわずかばかりの資料から、当時仲たがいしていた帝国陸軍と海軍が共同で11か月という短期間で試作機が開発されました。追浜飛行場でテスト飛行が行われましたが、失敗に終わり、パイロットの尊い命が犠牲になりました。このプロジェクトは再開されることなく終戦を迎えました。
当時のニッポン人の技術力と努力は、終戦後、その跡地に建設された工場地帯に受け継がれていきます。
第41号 2005年8月号 – すまい造りの佐野工務店 | 横須賀市追浜の工務店
ロケット戦闘機「秋水」 – すまい造りの佐野工務店 | 横須賀市追浜の工務店
ロケット戦闘機「秋水」 – すまい造りの佐野工務店 | 横須賀市追浜の工務店