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よこすか文学館

第三回(横須賀詠歌3)

よこすか文学館<15>

五十年刹那に返す
戦時なる
中学生歌ふ校歌「坂東武者」

島田修二

最後の歌集『行路』所収(2000 年)。島田は、1941年(昭和16年)4月から1945年3月までのまさに「戦時」、横須賀中学(現横須賀高校)で学びました。当時の校歌は、「故郷」など多くの唱歌、校歌を手掛けた高野辰之が作詞したもので、「坂東武者の名を留めし 衣笠城址西にして…」といった勇壮なものでした。戦後、新制高校となり、校歌も新しいもの(歌詞補修三好達治、作曲団伊玖磨)に替わりましたが、旧校歌も応援歌として今も歌いつがれているそうです。

(洗足学園中学高校教諭 中島正二)