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よこすか文学館

豊島与志雄

よこすか文学館<35>

横須賀市にゆかりのある文学者や歴史上の人物にスポットをあてて、時代背景とエピソードを交えながら彼らの文芸を紹介します。

〔海軍機関学校の教官〕豊島与志雄(明治23年-昭和30年)

機関将校の育成を目的とした海軍機関学校は、明治26年から大正12年の関東大震災罹災まで横須賀にありました。その教官では、大正5~8年に在職した芥川龍之介(英語)が有名ですが、その芥川の推薦で教官(仏語)となったのが豊島与志雄です。東京帝国大学在学中の大正3年に芥川らとともに第3次『新思潮』同人となり本格的な創作活動を開始しました。機関学校勤務は7年から大震災まで続き、その後、法政大学、明治大学で教鞭を執りました。豊島は流行作家ではありませんが、その幻想的な小説は文壇では高く評価され、昭和24年芸術院会員となっています。また数多くの児童文学作品や『レ・ミゼラブル』等の翻訳でも知られています。

(洗足学園中学高校教諭 中島正二)