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よこすか文学館

「街道をゆく42三浦半島記」司馬遼太郎

よこすか文学館<79>

横須賀が登場する文芸作品(マンガも含む)や横須賀に縁のある文学者を紹介します。

『街道をゆく42三浦半島記』司馬遼太郎(朝日文庫)

『街道をゆく』は、時代小説家司馬遼太郎(1923 – 1996)が、1971年から1996年まで、『週刊朝日』に連載した紀行文集。国内は北海道から沖縄まで、海外ではアイルランド、オランダ、台湾などにも及んでいます。この『三浦半島記』では、前半で専ら鎌倉を散策しながら、源頼朝や北条氏、三浦一族を中心に武士の台頭の時代を考察し、後半で近代日本における横須賀を語っていきますが、「横須賀のことを念頭に置きつつ、すこしばかり旧海軍についてのべる。」といいつつ、かなり海軍についてのべています。実際に訪れた場所として、大楠山、衣笠山、三笠公園、坂本龍馬の妻だった「りょう」の墓のある浄土宗信楽寺、浦賀、久里浜などが登場します。

(洗足学園中学高等学校教諭 中島正二)