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よこすか文学館

高野辰之(校歌の作詞)

よこすか文学館<86>

横須賀市にある学校(小学校、中学校、高等学校)の校歌制作に関わった著名な文学者、作詞家、作曲家を紹介します。

神奈川県立横須賀高等学校(上)―旧制中学編-(歌詞 高野辰之/作曲 信時潔)

坂東武者の名を留めし
衣笠城址西にして
四辺寸土も史蹟なる
我が学校よ地を得たり

(以下省略)

高野辰之(1876-1947)は長野県出身。明治-昭和前期の国文学者、特に演劇、歌謡の研究家です。東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)教授、大正大学教授を歴任し、東京帝国大学講師も勤めました。また書籍、書画の収集家としても有名で、収集品は「斑山(はんざん)文庫」と呼ばれています。唱歌の作詞者としても著名であり、「朧月夜」「春が来た」「春の小川」「故郷」「紅葉」などの曲が知られています。尚、高野の作詞による旧校歌は、今も応援歌として歌い続けられています。

(洗足学園中学高等学校教諭 中島正二)