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金澤八景

「金澤八景」とは、現在の横浜市金沢区一帯に広がった八つの景勝地の総称です。江戸時代に東海道が整備され、参勤交代や商用、参詣など様々な目的で多くの人々が行き来するようになりました。その後、庶民の旅が盛んになると、東海道の保土ヶ谷宿から金澤道を通り、武州金澤の地を訪れる旅人も多くなりました。旅人の最大の目的は、海と山とが織りなす見事な景観を鑑賞することでした。浮世絵師の歌川広重はこの地をこよなく愛し、多くの絵を残しました。眺めの良い見晴台として、能く見える「能見堂」と金澤八景を一覧できる「九覧亭」がありました。能見堂は金澤道の北の丘陵から遠目に金澤八景を見渡せる場所、また、金龍院の九覧亭は金澤八景の真ん中から間近に広がるパノラマを楽しめる場所として、人気を集め、今の観光地図やお土産にあたる版画や刷り物が売られていました。

【金澤八景】
小泉夜雨
瀬戸秋月
洲崎晴嵐
内川暮雪
称名晩鐘
乙艫帰帆
平潟落雁
野島夕照