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長浜野口記念公園

明治12(1879)年、伝染病の流行地から来航する船舶の消毒や患者の隔離を行う目的で、三浦郡長浦に「長浦消毒所」が設立され、横浜の検疫が始まりました。その後、明治28(1895)年、金沢村大字柴に移転され、「長浜検疫所」となりました。黄熱病の研究などに生涯を捧げた野口英世が、22歳の頃、この長浜で検疫医官補として約5か月間勤務し、横浜港に入港しようとした「亜米利加丸」の乗員からペスト患者を発見し、ペスト菌の日本上陸を水際でくいとめることに成功しました。この功績が認められ、活躍の場を海外へ広げていきました。

長浜野口記念公園に現存する建物「旧細菌検査室」は、長浜検疫所の施設として建設されましたが、関東大震災で倒壊し、翌年に再建されたあと、昭和30年頃にその役目を終え、長い間放置されていました。その後、18年間に及ぶ熱意ある保存運動が実を結び、大規模な改修工事のあと、平成9年から、多目的ホールとともに一般に公開されるようになりました。また、隣接する池には、多くの鳥が飛来し、バードウォッチングをすることができます。