ブログ

Blog

ノンカテ

金沢八景みほとけ巡礼

神奈川県立金沢文庫は、鎌倉時代の中頃、北条氏の一族(金沢北条氏)の北条実時が武蔵国久良岐郡六浦荘金沢の邸宅内に造った文庫に起源をもつ歴史博物館です。中世の歴史や文化を伝える貴重な文化財が保管されています。蔵書の内容は政治、文学、歴史など多岐にわたるもので、収集の方針はその後も顕時、貞顕、貞将の三代にわたって受け継がれました。

元弘3年(1333年)、金沢北条氏は鎌倉幕府滅亡と運命をともにしましたが、以後、文庫の蔵書は隣接する菩提寺の称名寺によって管理され、近代に至りました。

明治時代には、初代内閣総理大臣・伊藤博文の支援により、称名寺の塔頭・大宝院の境内に「金沢文庫」が建てられました。しかし、その建物は大正12年(1923年)の関東大震災により倒壊してしまいました。

その後、「金沢文庫」は実業家・大橋新太郎の助力によって、昭和5年(1930年)に称名寺境内に展示室と収蔵庫を備えた建物(旧館)が建てられ、神奈川県の施設となりました。平成2年(1990年)には、称名寺境内から現在の敷地に移されました。

現在、開館95周年特別展「金沢八景みほとけ巡礼―仏像からよみとく金沢の歴史―」が11月9日(日)まで開催されています。横浜市金沢区周辺は、かつて「武蔵国六浦荘金沢」と呼ばれ、中世には都市・鎌倉の外港として栄えました。そして、近世には、名勝金沢八景と称され、風光明媚な景勝地として多くの人々が訪れました。金沢の内海周辺に建立された由緒ある寺院と、そこに安置された仏像を通して、中世金沢に展開した寺院の実態や、その後の巡礼寺院としての金沢八景が紹介されています。

また、東京大学教授の本郷和人氏による金沢を知る講演会「都市・鎌倉の盛衰―逃げ上手の時行の足跡をたどって―」が12月6日(土)に開催されます。(定員70名・抽選)

神奈川県教育委員会|金沢文庫ホーム

永島家屋敷跡 – すまい造りの佐野工務店 | 横須賀市追浜の工務店

三者会談(鳥決め) – すまい造りの佐野工務店 | 横須賀市追浜の工務店