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横須賀ストーリーズ

大晦日カウントダウン(2)

横須賀ストーリーズ<7>

1997年(平成9年)12月31日午後11時ヴェルニー公園に行ってみるとカウントダウンの準備は整っていました。事前の市役所・商工会議所・海上自衛隊との打ち合わせで連携も十分に取れ、海軍カレーのショップ・綿菓子等の他海上自衛隊では甘酒のサービスまで行われていました。来場者もボツボツ集まり始めていますが、関係者は公園が溢れるまでの市民にカウントダウンの感動を味わってもらいたいとの思いでいっぱいでした。

今年は丑年・来年は寅年とのことで、それぞれの干支の人による綱引きが行われ、参加者が一体となりイベントの雰囲気が一気に盛り上がりました。時刻も新年を迎える午前0時が近づき仮設舞台に市長・商工会議所会頭・海上自衛隊地方総監・横須賀基地司令官夫妻などがスカジャン姿で登場し、カウントダウンをはじめ新年を迎えました。すると今まで消灯していた海上自衛隊・米海軍の艦船のイルミネーションが再点灯され昨年以上に鮮やかに彩られ、来るべき年が幸多き年であるよう祈りを込めたように、その思いを汽笛の声に託して天高く大きく響かせました。この迎春に参加者は大喜び・イベントに従事した職員の表情にも充実感が溢れていました。私も昨年以上の感動を味わいました。

カウントダウンが終了すると、舞台の上では抽選会が始まりました。第1回目のこのカウントダウンは、業者に委託することなく、そして知恵を借りることもなく、市役所・商工会議所の職員の協力による知恵と力により企画し、スポンサーを募り抽選会の実現にこぎつけました。そして、提供していただいた景品の中には札幌や沖縄への航空券まで含まれているのには驚かされました。抽選会も熱気にあふれ時刻が過ぎゆくのも忘れるくらいでした。

このイベントの成功に刺激されてか、翌年から八景島においてもカウントダウンが実施されるようになりました。そして、イベントの反省会を繰り返す中でその内容も年々充実強化されました。中でも海上自衛隊田戸台庁舎での観桜会に出席した際、海上自衛隊潜水艦隊司令官から大湊市長を紹介されたので、失礼を顧みず大湊の「ねぷた」をカウントダウンにお借りできないか、カレーフェスティバルに「帆立貝」での参加をお願いしました。そして、それらが実現の運びとなりイベント内容の充実が図られました。まさに沢田市長の「行ってみたいまち」づくりに向けて一歩一歩前進することができました。こうした取り組みが旅行業者の耳にまで達して、山形県や福島県などから観光バスでカウントダウンに参加し、その後城ヶ島の初日の出・鎌倉八幡宮の初詣のコースが出来上がり、他県からの参加者も増加するようになりました。

(元横須賀市助役 井上吉隆)